東北オープンアカデミー「地方創生と日本の未来」
INFORMATION
東日本大震災から6年が経過し、土地の整備やハードの建設が進むほか、福島県においても帰還が始まり、まちは機能の本格的な再生へと進み始めています。高齢化や人口減少、地域経済の衰退など、多くの未解決課題と担い手不足の厳しい状況が多く報道されていますが、さまざまな課題の裏にはそれを解決する機会や可能性があり、言い換えればイノベーションのための資源ともなることは、多くの人が認めるところなり、地域の関係性の中から、そこにあるチャンスを活かすことができる時代になったと言うこともできます。
東北オープンアカデミーは、その可能性を信じ、未来に向けたアクションを応援するためのプラットフォームとして、21世紀社会デザイン研究科および社会デザイン研究所もその運営に共にあたってまいりました。
このカンファレンスは、これまで東北オープンアカデミーが実施してきたフィールドワークの振り返りであると同時に、そこから未来のアイデアやアクションを抽出していくような始まりの場でもあります。多様な団体?個人と連携しながら、東北のネットワークをさらに一段階、力強いものに育て、未来に向けたメッセージを発信することで、東北へのアテンションを高め、新たな仲間を巻き込む契機として議論を展開することができればと考えています。
講師
NPO法人東北開墾代表理事、「東北食べる通信」編集長
高橋 博之 氏
岩手県花巻市生まれ。農家や漁師が自分で値段を決められない日本の食べものづくりの仕組みに疑問を感じ、5年間岩手県議会議員を務めるが、現場の思いをそのまま汲み取ることができない政治の世界に限界を感じて引退。「自称」漁師の右腕などを経験した2年にわたる被災地放浪の後、2013年にNPO法人東北開墾を設立。毎号東北の志ある生産者を特集する“史上初の食べもの付き情報誌”「東北食べる通信」を創刊からわずか1年で購読会員数1300人超のユニークなオピニオン誌に育てあげる。同様の試みを全国に広げるべく、日本食べる通信リーグを創設し、現在加盟地域は38地域に広がる。2014年、グッドデザイン金賞受賞。2016年、第1回日本サービス大賞地方創生大臣賞受賞。
株式会社石巻日日新聞社代表取締役社長
近江 弘一 氏
有限会社コバルトーレ(Cobaltore女川)取締役社長兼GM。1958年宮城県石巻市出身。大学卒業。鈴木自動車工業にて入社2か月で営業現場に配属され、自転車店等を中心とした新規小規模取次店を担当し、新人ながら全国優秀営業所の一員となる。1983年~モビーディックの創成期において、特に当時成長過程にあったウインドサーフィン店におけるマーチャンダイズ指導を軸とした営業の先頭に立ち、販売実績を6年で約5倍にし、業界における地位を確立。2006年~は地元貢献を人生の活動テーマの軸と決め、約百年もの間、地元に根ざして活動を続ける石巻日日新聞社と有限会社コバルトーレの経営を軸とし、地域活性化の活動を開始。2011年3月11日の震災に際して、手書きの新聞で注目される。現在、地域内への活動を継続しながら、震災を風化させない活動を展開中。
河北新報社
「東北スタンダード」チーム
創刊120年を迎えた河北新報社は、東日本大震災の痛手から立ち上がり、新たな時代を切り開く決意を込めて「東北の道しるべ」を発表した。戦後日本に価値観の転換を迫った大震災を踏まえ、次世代に引き継ぎたい東北像を提案した。道しるべは成長重視のグローバル競争と一線を画し、定常社会の実現を目指す「『東北スタンダード』を掲げよう」など6項目で構成。2050年を想定し、未来の東北を担う子どもたちへのメッセージとした。津波被害と原発事故の複合災害だった大震災を、戦後日本を顧みる契機と捉えた。同時に、深刻な社会課題である人口減少にどう向き合うかを検討した。これらを踏まえ、必ずしも成長を前提にしない経済システムを「東北スタンダード」と名付け、人、物、財が域内を活発に循環する社会を示した。(出典)http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170117_15023.html
本学21世紀社会デザイン研究科?法学部教授
中村 陽一
進行役
東の食の会事務局代表
高橋 大就 氏
1999年に外務省に入省後、2003年から2005年にかけて在米国日本大使館勤務を経て、2008年よりマッキンゼー?アンド?カンパニー入社。震災を機に、休職し、東の食の会、事務局代表に就任。2011年8月、正式にマッキンゼーを退職し、オイシックス株式会社海外事業部長に就任。現在、同社の執行役員も務める。
詳細情報
名称
内容
パネルディスカッション「東北からはじめる地域の未来の社会実験」
【第2部】11:30~14:00
プレゼンテーション&ワールドカフェ「フィールドワークからの気付きと学びのシェア」
【第3部】14:20~16:00
ネットワーキング懇談会
対象者
申し込み
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